2012年3月24日土曜日

Westech訪問(青島矢一)


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愛多を後にして、途中で、王さんと山の上にあるレストランで昼食をともにし、そこで御礼をいって別れて、Westechへ向かいました。

山の上のレストラン
Westechは、太陽熱事業を展開している企業です。創業社長の蒋(Jiang)さんは、「1+1=11」というマネジメントを提唱しており、中国では有名な人なのだそうです。39才の若さですが、大変エネルギッシュな人です。

蒋社長
1+1=11

まず蒋社長からWestechに関するプレゼンを受けました。中国語がわからない僕のために英語でプレゼンしてくれました。PPTとホワイトボードを併用しながら、非常に印象的なプレゼンをしてくれます。魅力的です。


Westechは、2003年にCFLから事業をスタートしています。すぐにインドのパートナー企業と組んで、インドに工場を移しました。今でもインド市場では、フィリップス、オスラム、GEといった企業向けにOEM供給しています。その他の国については自社ブランドで供給しています。


次に、LED事業に進出しました。Westechは基本的に自分だけで生産工場をつくることはしないようで、常にパートナーと組んでいます。LED事業でもそうです。LEDのパートナーは国内企業です。


続いて2008年に政府から30%出資を受けて太陽熱事業に進出します。現在は2つの自社工場をもっています。元はドイツの技術で、簡単に言えば、大きなチューブで太陽の熱を受けて水をお湯にかえるシステムです。電気をつくるわけではなく、飽くまでもお湯をつくるシステムです。


下側のチューブの部分で熱を受けて上の水を温める
こんな感じになる
Westechの事業でおもしろいのは、2010年にアメリカのテキサスに設立したSolar Cityです。時間がなく、十分に理解していないのですが、要は、Westechの工場を中心にした、グリーン産業に関する産業パークのようなものです。その中で使われるエネルギーは、全て、再生可能なエネルギーでまかなわれており、グリーン製品を供給する拠点になるというもののようです。


Solar Cityには、グリーン製品のサプライチェーンが完備され、ワンストップで様々な部材を購入でき、10,000人の雇用を生み出すことが計画されています。中国政府の支援でつくられたもので、世界中から200社ほどを誘致しているとのことでした。


話の間中、蒋さんが強調していたのが、1+1=11とか1+100=200といった経営の考え方です。前者は、お互いに強みの異なる特徴ある企業が組めば、1+12どころか、11になるという意味です。1+100の方は、それぞれ100社とのつながりをもつ2つの企業がつながれば、瞬時に200社からなるネットワークが形成されるという意味です。ネットワーク論のWeak tieの話に近いです。


蒋社長の専門はマーケティングで、技術にはあまり詳しくないようです。だから、技術や製造に関しては、常にパートナーと組んで仕事をするのだといいます。「自分の強みはグローバルなマーケティングとセールス、他のことは廻りの人の方が強いのだから、一緒にやるのがいい」といいます。特に、中国は製造では強いけれども、グローバルなセールスは弱いから、自分の強みが活かされるのだといいます。


現在、グローバルには17ヶ国の企業とパートナー契約を結んでいて(日本はない)、53カ国で事業をしているのだそうです。実際にどんな業績の会社かは調べてみないとわかりませんが、蒋社長の魅力は伝わってきました。それは部下の彼をみるまなざしからも窺えました。


僕らとの会合を4時近くに終え、もう1つ会合をこなしたら、6時半にはアメリカに向けて出発だといってました。いやータフです。


みなさんありがとう



(青島矢一)